
みなさん、「メトロ」という言葉を使ったことはありますか?
交通網が発達している都市部の方々には、比較的身近な言葉かもしれません。
ではこの「メトロ」、使い方は本当に正しいのでしょうか?
この記事の目次
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「メトロ」の由来とは?
「メトロ」とは英語の「metropolis」から来ており、省略されて「メトロ」(英語では「metro」)と使われています。
「メトロ」のよく聞く意味と意外な意味って?
実は「メトロ」には大きく分けて2つの意味があります。
《1》 地下鉄
《2》 大都市
ホッとしましたか?(笑)
そうです!「メトロ」は海外でもちゃんと「地下鉄」の意味としても使われています!
この「地下鉄」の意味に加えて、「大都市」という意味も英語の「メトロ」にはあるようです。
「メトロ」の使い方
ではまず、日本語で使われる「メトロ」について紹介していきます。
(英語表現等については後述します)
日本でよく使われる「メトロ」
日本ではやはり、「地下鉄」の意味でよく使われます。例えば
東京メトロ
東京23区とその周辺に渡る複数の地下鉄路線を保有している鉄道会社。保有路線には銀座線や丸ノ内線など。
大阪メトロ Osaka Metro
2018年4月から、大阪市営地下鉄が民営化され、「大阪市高速電気軌道」(大阪メトロ)が業務を引き継ぐ。保有路線には御堂筋線や谷町線など。
以上のように、日本では特に都市部の地下鉄の愛称として「◯◯メトロ」という形で使われることが多いようです。
英語でよく使われる「メトロ」
英語でも主に「地下鉄」の意味として使われます。例えば
・the Paris metro(パリ地下鉄)
・the Los Angels metro(ロサンゼルス地下鉄)
英語の「metro」には、もう一つの意味「大都市」がありました。
これは主にインディアンイングリッシュで使われた時に解釈される意味です。
(インディアンイングリッシュ:インドやパキスタン、バングラディシュなど南アジアで使われる英語の方言)
例えば
・Our company has developed across the four metros in India.
(私たちの会社はインドの4つの都市で成長を遂げました。)
「メトロ」の類語・言い換え表現
「メトロ」の類語・言い換え表現をご紹介します。
「メトロ」の類語・言い換え表現(日本語)
・地下鉄
・サブウェイ
「メトロ」の類語・言い換え表現(英語)
・subway
・train
・the underground
・railways
・the tube
・metropolitan
・metropolis
「メトロ」と「サブウェイ」の意味は同じ?
英和辞書やグーグル翻訳機能で「メトロ」もしくは「サブウェイ(subway)」と入力すると、日本語では両方とも「地下鉄」と訳されると思います。
確かに「メトロ」も「サブウェイ」も、主に「地下鉄」の意味で用いられます。
しかし「地下鉄」を意味する単語は、使う場所、国によって違ってくるんです!
アメリカの地下鉄=「subway」
アメリカでは地下鉄のことを「subway」といいます。
例: the New York City subway
(ニューヨーク地下鉄)
例: Boston has the oldest subway system in the US.
(ボストンの地下鉄システムはアメリカで一番古いものです)
しかしアメリカでも地域によって異なり、例えばワシントンでは地下鉄を「metro」と呼びます。アメリカで「metro」というと、地下鉄のみならず、都市高速鉄道など広範囲の総称としても使われます。
フランスの地下鉄=「metro」
フランス、主にパリでは地下鉄のことを「metro」と呼びます。
この「metro」は、フランス語の地下鉄「Metropolitain」から由来しています。
ただし、フランスで『「地下鉄=subway」が通じない!』ということではないので安心してください!
例: the Paris Metro
(パリ地下鉄)
例:Metro is already a necessary transportation in London.
(ロンドンではメトロは必要不可欠な交通手段になりました)
イギリスの地下鉄=「the underground」「the tube」
イギリスでは地下鉄のことを「the underground」または「the tube」と呼びます。
「the underground」は「under=下」「ground=道」という成り立ちで、地下鉄という意味になります。
「the tube」とは、地下鉄の電車が走るトンネルの形から由来しています。
例: His home is 1km far from the tube station.
(彼の家は地下鉄の駅から1キロメートル離れたところにある。)
「メトロポリタン」の意味は?
これまで紹介してきた中で何度か出てきた「メトロポリタン」ですが、「メトロ」とは一体どういう違いがあるのでしょうか?
「メトロポリタン」には、「地下鉄」という意味ではなく、「大都市」という意味があるんです。
小見出し①:「メトロポリス」「メトロポリタン」の違いって?
「メトロポリタン」は直前でご紹介した通り、「大都市」という意味があります。
「メトロポリス」はこの記事の冒頭で少しご紹介しましたが、「メトロ(地下鉄)」の由来になった単語「metropolis」です。
実はどちらも、「大都市」という意味になります!
ただし、
メトロポリタン=名詞
メトロポリス=形容詞
として使われるため、
メトロポリタン=「大都市」
メトロポリス=「大都市の」
といった意味、使われ方になります。
「メトロ」の英語表現
「メトロ」のそれぞれの意味
《1》地下鉄
《2》大都市
の英語表現を見てましょう。
《1》地下鉄
・Let’s go to the Osaka Castel by Osaka metro.
(大阪メトロを使って大阪城まで行きましょう。)
・Metro has been the world’s leading manufacturer of transportation.
(メトロ(地下鉄)は世界をリードする輸送業です。)
・We got on the next subway train.
(次の電車(地下鉄)に乗りました。)
《2》大都市
・Here are the temperatures recorded at the five metros in India at 5’oclock this morning.
(こちらは、今朝5時にインドの5つの都市で観測された気温です。)
This guide book introduces metros of France.
(このガイドブックはフランスの都市を紹介している。)
おわりに
「メトロ」の意味や使い方、いかがでしたでしょうか?
日常で使われている意味は海外でも通用するんです!
もし海外で地下鉄までの道順や乗り方を訪ねる際は、その国の習慣に合った言葉でぜひ使ってみてください!
英語を勉強していく中で余裕が出てきた人は、他の意味(大都市)としても使ってみてくださいね。
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